すらすら読める方丈記

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著者名 | 中野 孝次 |
出版社名 | 講談社 |
ISBNコード | 9784062773966 |
発売日/出版年度 | 2012年10月 |
商品説明
総ルビつきの原文、中野孝次のわかりやすく、かつ洞察に満ちた現代語訳、そして共鳴する想いを込めた深く真摯な解説が、平家と源氏が争った時代を生きた鴨長明の肉声を今の時代に鮮やかに蘇らせる。大地震、大火、大飢饉、辻風、さらに遷都を体験し、ついには方丈の住居暮らしに本当の安心を得た生き方が心に沁みる。(講談社文庫)
総ルビつきの原文、中野孝次のわかりやすく、かつ洞察に満ちた現代語訳、そして共鳴する想いを込めた深く真摯な解説が、平家と源氏が争った時代を生きた鴨長明(かものちょうめい)の肉声を今の時代に鮮やかに蘇らせる。
大地震、大火、大飢饉、辻風、さらに遷都を体験し、ついには方丈の住居暮らしに本当の安心を得た生き方が心に沁みる。
序──愁へ無きを楽しみとす
方丈記
一
一──ゆく河の流れは絶えずして──ゆく河と人生と住居と
二──玉敷の都のうちに、棟を並べ──人間の生の姿
三──知らず、生れ死ぬる人──人間存在の根源への問い
二
四──予、ものの心を知れりしより──打ちつづいた天変地異と事件
五──去安元三年四月廿八日かとよ──安元の大火
六──火元は、樋口冨の小路とかや──猛火が京の都をおそう
七──人のいとなみ、皆愚なる中に──人間の営為の愚かさ
八──また、治承四年卯月のころ──治承の辻風
九──三四町を吹きまくる間に籠れる家ども──実地体験の正直な記録
一〇─辻風はつねに吹くものなれど──凶事の前ぶれか
一一─また、治承四年水無月のころ──福原への遷都
一二─されど、とかく言ふかひなくて──平安京の荒廃
一三─その時、おのづから事の便りありて──新都はいまだ成らず
一四─伝へ聞く、いにしへの賢き御世には──そのかみの治世との落差
一五─また、養和のころとか──養和の飢饉
一六─これによりて、国国の民──困窮する民衆
一七─前の年、かくのごとく、からうじて暮れぬ──すさまじい実景報告
一八─また、いとあはれなる事も侍りき──極限状況下の人間の情
一九─仁和寺に隆暁法印といふ人──隆暁法印の慈悲
二〇─崇徳院の御位の時──類のない事態
二一─また、同じころかとよ──元暦の大地震
二一─その中に、ある武者のひとり子の──子を失った武者の話
二二─かくおびたたしく震る事は──打ちつづく余震
二三─四大種の中に、水・火・風はつねに害をなせど──人は災禍を忘れてしまう
三
二四─すべて、世の中のありにくく──人と住居の無常
二五─もし、おのれが身、数ならずして──人間社会の生きにくさ
四
二六─わが身、父方の祖母の家を伝へて──自らの生涯を顧みる
二七─すべて、あられぬ世を念じ過しつつ──五十の春の出家遁世
二八─こゝに、六十の露消えがたに及びて──究極の住居・方丈建築
五
二九─いま、日野山の奥に、跡をかくして後──仮の庵のありさま