「春秋」うちあけ話

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著者名 | 大島 三緒 |
出版社名 | 日本経済新聞出版社 |
ISBNコード | 9784532264215 |
発売日/出版年度 | 2020年03月11日頃 |
商品説明
日経1面コラム「春秋」を執筆して15年目の記者が、わずか550文字で完結するコラムをどのように構想し、どう文章化しているのか、その内幕と苦心談を綴った書。
コラム書きとしての世相の「斬り方」を明かすとともに、読後感のよい文章の書き方、社会人や学生の参考になる文章作法にもふれ、実用性も加味した文章読本的な性格も合わせ持っています。
ユニークな読みどころは第4章。向田邦子、池波正太郎、永井荷風、太宰治、阿久悠……錚々たる名文家の文章がなぜ頻繁にコラムで引用されるのか、その実例を挙げて解き明かすことで、人口に膾炙する「名文」とはいったいどういうものかが、誰にでもわかる平易な言葉で具体的に可視化されます。
本書を読むと、その日本語による「名文」の系譜に連なる新聞1面コラムをより興味深く読めるようになります。また、ちょっとした手紙を書く時などにも「使える」一冊です。
はじめに
第1章 新聞1面コラムって何?
コラムは社説の兄弟
「小文字」のオピニオン/「説く」のではなく「語る」/「寅さん」の語りに惹かれて/歴史をたどれば1世紀/正岡子規もコラムを書いていた/全国紙、地方紙、業界紙の1面にも/藤沢周平は業界紙でコラムを/謎のひとつは▼▲◆/批評精神が命/ユーモアとペーソス
第2章 コラム書きのある一日
きょうのネタは?/素材と調味料とスパイス/悩み多き4コマ/本を読んでも映画を見ても/読書がコラムの源/図書館はコラム書きの友/映画は欠かせない調味料/ネットは素材探しの「入り口」/推敲と「捨てる覚悟」
第3章 コラム書きのコラム解剖
「嘆く」/「怒る」/「喜ぶ」/「見た」/「聞いた」/「行った」/花鳥風月を歌う/記念日/追悼/手紙に託す
第4章 コラムの中の作家たち
向田邦子/池波正太郎/宮脇俊三/永井荷風/太宰治/林芙美子/斎藤茂吉と正岡子規/三島由紀夫/松本清張/小津安二郎/寺山修司/阿久悠/高野悦子
第5章 社会の中のコラム
37年前の騒動/コラムは「刺さる」/冷静と情熱/理解と誤解/歴史意識と批評精神/令和ニッポンはどこへ/デジタル時代の「高級品」
第6章 コラム書きの文章作法
文章術の迷宮/「5W1H」と「1W1H」/短く伝える/語彙力が勝負/紋切り型は悲し/「クサい」言葉/漢字ひらがな外来語/神は語尾に宿る/体言止め/辞書を引こう
あとがき