アンチ・アンチエイジングの思想

アンチ・アンチエイジングの思想

送料無料(コンビニ送料含む)

0.0 (1件)

メーカー取り寄せ

2,970円 (税込み)

(2025/05/03 21:27:05時点の在庫、価格情報です。詳しくは販売ページにてご確認下さい。)

販売ページ

商品情報

著者名 上野千鶴子
出版社名 みすず書房
ISBNコード 9784622097303
発売日/出版年度 2025年04月18日頃

商品説明

老いには誰も抗えない。それなのに、私たちはなぜ老いを恐れるのだろう。平均寿命が延び、老人としての生が長くなったことで、誰もが老いに直面すると同時に不安も高まっている。
自分が老いたことを認めたくないのは、社会が老いを認めないからだ。それを惨めにしているのは文明のほうなのだ。「老いは文明のスキャンダルである」--この言葉に導かれて、ボーヴォワール『老い』への探究がはじまる。
さらに日本の介護の現場を考察し、ボーヴォワールのみた景色の先へと進む。認知症への恐怖、ピンピンコロリという理想、安楽死という死の権利。その裏側にある老いへの否定から見えてくるのは、弱いまま尊厳をもって生ききるための思想がぜひとも必要だということだ。
ひとが最後の最後まで人間らしく生きるには、徹底的な社会の変革が必要なのだ。老いて弱くなることを否定する「アンチエイジング」にアンチをとなえ、老い衰え、自立を失った人間が生きる社会を構想する。
第1章 老いは文明のスキャンダルである
第2章 文化の中の老い
第3章 歴史の中の老い
第4章 近代化の中の老い
第5章 「生きられた経験」としての老い
第6章 知識人の老い
第7章 老いと性
第8章 女性の老い
第9章 高齢者福祉の起源
第10章 ボケ老人へ向ける眼
第11章 アンチ・エイジズム
第12章 三つの死
第13章 「死の自己決定」はあるか
第14章 ボーヴォワールの「宿題」
第15章 「自立神話」を超えて

引用・参照文献
ボーヴォワール略年譜
あとがき

販売ページ