精神分析的発達論の統合(2)

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著者名 | フィリス・タイソン/ロバート・L.タイソン |
出版社名 | 岩崎学術出版社 |
ISBNコード | 9784753308149 |
発売日/出版年度 | 2008年10月 |
商品説明
●ライフサイクルを通 じて展開する発達を俯瞰するには,フロイトのメタサイコロジーは今でも必須である。精神分析的発達論の中核と言うべき欲動・自我・超自我の発達をめぐる構造論と, 意識と無意識という局所論,そして経済論を基盤とする仮説体系であり, どの精神分析学派で学ぶにも役立つ基礎的な知識を提供する。
●目次
第5部 認知
第10章 認知の発達に関する精神分析的展望
第11章 認知発達の段階
第6部 超自我
第12章 超自我理論についての概観
第13章 超自我の発達
第14章 ジェンダーによる超自我発達の差異
第7部 ジェンダー
第15章 ジェンダーの発達:理論的概観
第16章 ジェンダーの発達:女児
第17章 ジェンダーの発達:男児
第8部 自我
第18章 自我の発達
エピローグ/用語解説
* * * 本書の解説 * * *
本書のカバーする領域は多岐にわたるが,特に以下の2点が本書のオリジナルな部分であろう。第一に,超自我の発達過程が乳児期から青年期に至るまで精密かつ総合的に記述されている。これは私たちの知る限り他書に類を見ないものである。また超自我前駆と言わずにイントロジェクトと呼ぶところにも特徴がある。
第二に,女性のジェンダーの発達について,エディプス複合を重視しつつもFreudの女性超自我論を越えて,女性のエディプス複合の解消の先には,主に父親との同一化ではなく,母親とのそれが要であることを明確にしている。またそこでの父親の母子切断機能の重要性を説いている。女性のジェンダーと超自我に関する一連の記述は特に注目すべきであり,Freudのペニス羨望論に辟易した人も,Tysonの説ならば十分受け入れられるのではない(「監訳者あとがき」より)