ロシアの結婚儀礼

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著者名 | 伊賀上 菜穂 |
出版社名 | 彩流社 |
ISBNコード | 9784779118746 |
発売日/出版年度 | 2013年04月03日頃 |
商品説明
結婚儀礼の変遷を通して見るロシア社会・文化の底流の姿!
2度の体制転換(革命とソ連崩壊)を経験をしたロシア人の変容…
ロシアの結婚式と聞かれると、燕尾服を着た紳士の上品な笑い声や
貴婦人のドレスの衣ずれ、華やかな舞踏会などの貴族の者との
結婚を嫌がって泣き崩れる花嫁の悲哀と緊張感が伝わる農村、
の両極端なイメージである。
両者の違いは大きいが、どちらもロシア革命以前の身分制が
あった時代のものである。
だが、ソヴィエト政権のもとでは都市、農村とも大きな変化をした。
農村の花嫁は泣かなくなり、教会での挙式は激減。
この変化には、社会主義国家ソ連の儀礼政策が大きく関わっていた。
帝政時代の結婚儀礼には、階層によってなぜ大きな違いがあったのか。
農村の花嫁はなぜ泣いたのか。花嫁に泣くことを要求する農村社会とは、
いかなる世界観を持つ集団だったのか。
そしてソ連時代以降、農村社会の生活と儀礼はどのように変化していったか。
本書は十九世紀末から二十世紀にかけての農村ロシア人の結婚儀礼を、
民族学、フォークロア学および文化人類学の方法論で解読する。
結婚儀礼の地域差や階層差の由来、儀礼に関わる人々の役割の意味、
口頭伝承と儀礼の関係、そしてソ連時代の「儀礼政策」が結婚儀礼に
与えた影響について論じる好著である。
序章 ロシア農村結婚儀礼研究の意義
第一章 ロシア人の結婚儀礼概観
第二章 帝政時代のロシア農民と家族
第三章 帝政末期のロシア農村の結婚儀礼
第四章 帝政末期のロシア農村における
結婚儀礼参加者の役割
第五章 結婚にまつわる怪談ーー
「呪われた娘」と「人狼」との相関性
第六章 ロシア革命以降の結婚儀礼ーー国家と個人
終章
参考資料
一 グリャザヴェツ郡の泣き歌と歌謡
二 グリャザヴェツ郡・ヴォログダ市における
第二次世界大戦以降の結婚儀礼
あとがき